わたくし龍が大好きです
実は、わたくし龍が大好きです。
西洋の羽のあるドラゴンも大好きですが、
やはりしっくりくるのは、
アジアのにょろりとした龍!
(ぼうや~よい子だ、ねんしな~の昔話のアレ!)
タイに住んでいたころは、
各地のお寺に奉られていたりして、
神獣として大切にされておりましたのが
記憶にあります。
タイでは、インド、スリランカを経由して
仏教が伝えられておりますが、
あわせて「龍(タイではナーガと呼ばれます)」が伝わった模様です。
お釈迦様が悟りを開く直前、
悪魔(?)達に邪魔をされ、水攻めを受るのです。
そこへ九頭竜が、お釈迦様を救い上げ、
その身をもって雨を防ぎ、お釈迦さまの悟りを助けた、
という伝説があります。
そのようなわけで九頭竜のとぐろの上で座禅を組む
お釈迦さま像が、いたるところにあるのです。
(下の写真はタイのウドンタニー遺跡の仏像、
ちょっと古くてナーガが見えませんが。)
日本でも、4月8日には「はなまつり」という
お釈迦さまの誕生日を祝う祭りがありますが、
そこでも九頭竜が出てきます。
生まれ出でてすぐに七歩歩いて
「天上天下唯我独尊」
と仰られた伝説は有名ですが、
そこへ、産湯代わりに甘露の雨を
降らせたといわれているのが九頭竜です。
そこから、甘茶を戴く風習に
繋がっております。
基本的には、お釈迦さまの守り神的
ポジションでしょうか。
日本へは、ナーガが「龍」と訳され、
元々日本人が信仰していた「蛇神」と
融合したという説があります。
ヤマタノオロチしかり、
水のある所には、必ずと言っていいほど
「龍神さま」が奉られています。
ここから、わたくしは
龍神さまに手を引かれるように
各地の寺社を巡ることとなるのです。